UEA/2024年日本語版ポスター
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7月26日は国際的な「エスペラントの日」です。1887年7月26日にポーランドの眼科医ザメンホフによって「国際語エスペラント」が発表されました。
世界エスペラント協会(UEA)は、この日を「すべての言語に敬意と権利を」として祝うことを提案しています。
次に、UEAのメッセージ(日本語訳)も下記にご紹介します。
https://esperantoporun.org/wp-content/uploads/2024/06/Japana-Esperanto-tago-2024.pdf
エスペラントの日 2024:
言語差別がなく、すべての言語が受け入れられる世界を目指して
人権宣言の第2条には、「この宣言で定義されたすべての権利と自由は、人種、肌の色、性、言語、宗教、政治的意見やその他の意見、国家的または社会的起源、経済的立場、出自、またはその他の立場に基づくかどうかにかかわらず、いかなる差別もなく、すべての人々に対して同じように有効である」と明確に述べられています。
これは、小規模で弱く政治的に影響力のない人々、集団、民族、コミュニティに対する言語的人権の否定を明確に非難し、言語的差別と闘う必要性を積極的に主張するものです。
言語的差別とは何でしょうか?このような差別は、より強く、より権力があり、より学識があって、より裕福な人々が、自分の母語で、他の言語を話す人々に話し、可能であれば、彼らに理解させ、答えさせようとするときに、いつも起こっています。それは、奴隷制度と同じくらい古くからある他人への不公平な扱い、女性への低い評価、処罰されない弱者の殺害、弱い国の経済的搾取、人種差別、および同様の不当な行為に関するものです。
しかし、他の差別と比べると、1つ違いがあります:それは、言語的差別は、もっぱら差別する側だけが認識していないわけでなく、差別される側にさえ認識されていないということです。
地球上で唯一の対話の場である国連では、人権宣言が示唆したこと、すなわち、理解し、理解されるべきすべての人の平等を、完全には適用していません。そこでは、公用語として多数の主要言語がありますが、実際には、世界に向けて述べるのに、主要言語のうちの数個の言語だけしか使用していません。したがって、それらの主要言語で応答できる世界の一部の人たちだけに耳を傾ける傾向にあります。これは、例えば、持続可能な開発の目標、気候に関する対話、平和の探求など、世界規模の重要な問題の解決策を達成するために世界市民を動かす最も効果的な方法なのでしょうか?
ジュリアス・ニエレレ氏やネルソン・マンデラ氏のように、アフリカの指導的な政治家の何人かは、母語の使用と発展との関係を、かなり明確に認めている人もおり、かつて次のように述べました:「もし、あなたが、相手が理解できる言語でその人に話しかけるならば、あなたはその人の心に語りかけることになるのです。」
そして私たちは、国際連合の目標に心を結集する必要があります。
中立的な世界言語であるエスペラント(語)の話者が提案した解決策は、おそらく、すぐに大規模に適用するには、あまりに未来的すぎるかもしれませんが、エスペラントに注目する価値はあります。なぜなら、エスペラントは、世界中の誰もが権利を有するように作られた言語だからです。大言語の圧力を受けずに、自分で自分の言語を話せる権利を持てるように、エスペラントは、すべての言語が生きられるように、そして異なる言語のグループ間の対話が、互いに圧力をかけることなく、差別なく平等に行われるように作られました。
私たちは、7月26日の今年のエスペラントの日に、たとえそれが比較的簡単であったとしても、単に別の言語を学ぶためにエスペラントを学ぶように呼びかけているのではなく、言語差別とは何なのか、誰が差別を行い、どのように対等なコミュニケーションを通じて、それを乗り越えられるのかを理解するために、エスペラントを学ぶように呼びかけているのです。
UEA/2024年他言語ポスター
https://esperantoporun.org/eo/esperanto-tago-2024/
UEA/2024年エスペラント版ポスター
https://esperantoporun.org/wp-content/uploads/2024/03/Esperanto-tago-2024.png
UEAのメッセージ(エスペラント原文)
https://esperantoporun.org/wp-content/uploads/2024/05/Esperanto-tago-2024-1.pdf