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「エスペラントの今」第27号:FIFAワールドカップカタール2022の公式球にエスペラント語

広報委員会 2022-12-22

シリーズ「エスペラントの今」第27号

エスペラントの現状を様々な面からご紹介するシリーズの第27回目をお届けいたします。ご質問、取材問い合わせ等は、当協会広報委員会までお願いします。

FIFAワールドカップカタール2022の公式球にエスペラント語

FIFA(国際サッカー連盟)ワールドカップカタール2022が終了しました。

この大会での公式球(adidas製)は2種類あり、準々決勝まで使用されたのが、アル・リフラ(AL RIHLA:アラビア語で意味は「旅」)、準決勝・決勝で使用されたのが、アル・ヒルム(AL HILM:アラビア語で意味は「夢」)です。

その球面には6つの言語で、いくつかの単語が書かれています。その6言語のひとつがエスペラント語で、他は、英語・フランス語・スペイン語・アラビア語・中国語(これら5か国語は国連公用語)です。

アル・リフラでは、 エスペラント語で、“FUTBALO ESTAS”(意味:「サッカーとは」)という語の周りに6つの単語が配されています。

アル・ヒルムでは、5つの単語が、他の5言語と対訳のようになって書き込まれています(エスペラント語の単語と意味は下表を参照)。

アル・リフラ
アル・ヒルム
アル・リフラ
TEAMLABOROチームワーク
HONESTECOフェアプレー
KOLEKTIVA集団的
RESPONDECO責任
PASIO情熱
RESPEKTO尊敬
アル・ヒルム
KUNE共に
PASIO情熱
INSPIRO鼓舞
FIERECO誇り
TRADICIOJ伝統

エスペラント語はFIFAの公用語ではありませんが、今回の2種の公式球にエスペラント語の単語が取り入れられたことに、世界エスペラント協会は祝意を表しました。[1]

adidasはアル・リフラについて「世界最大のスポーツイベントとして性別、年齢、人種やナショナリズムに関係なく、あらゆる人々が一体となり『世界をつなぐ旅が、ここからはじまる』というコンセプトを込めた」としています。これはエスペラント語を創案したザメンホフの理念である「中立な国際語によって世界の人々が、多様性を尊重しながら平等かつ公正に連帯する」ことと共通しています。

私ども日本エスペラント協会は、FIFA、adidas、そして選手、スタッフ、サポーターの皆様と共に、この公式球に込められた願いが世界で共有されることを希望しています。

参考

[1] 世界エスペラント協会 ニュースリリースの日本語訳(抜粋、近日公開)


リンク:PDFファイル(218KB)

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