石野 良夫
エスペラント会館4階、JEI図書館を入って右側の棚は「辞典コーナー」ですが、その整理が終わりました。
普通の図書はタイトルを a,b,c または あ・い・う の札で区切って並べていますが、辞書は札を言語名にしました。Albana から Vjetnama まで言語毎に札を差し込んで、すぐに探し出せるようにして abc順に並んでいます。一般辞書も専門、絵入り辞典、語源辞典等特別な辞書も一緒です。日本語とエスペラントは冊数が多いので、一番上の棚にあります。日本語はさらに、エス日と日エスに分けました。9カ国語辞典等の多言語辞典は plurlingva として、他の人工言語の辞書(イド−フランス語辞典等)は planlingva としてひとまとめにしました。エスペラントとも人工言語とも関係ない広辞苑やウェブスター辞典等も一番下の一隅に並べました。一時期“semo”という名前で、ポケットサイズの小さな薄い冊子状の辞典がいろんな言語で作られました。字はあまりに小さいので虫眼鏡が必要かも知れませんが、封筒で送れるようにして文通相手にエスペラントを知って欲しいという願いがあったようです。希少な言語の“semo”もあります。辞書コーナーは多くの言語に対応して必死に辞書を作成してきたエスペランチストの労苦の結晶であり、これだけ多くの名札が並ぶと壮観です。
なおJEI図書館は会員の方、研究者の方は利用することができますが、貸出はしていません。複写は可能ですが、図書を守る意味からコピー代は高めに設定されています。写真で取るのは自由です。
【La Revuo Orienta誌 2019年6月号より】