小坂賞委員会 2021-07-13
小坂賞は、1919年にJEIを創立した小坂狷二の功績を記念して、エスペラント運動に貢献した個人、または団体に贈られます。2021年の小坂賞にはやましたとしひろ(belmonto)さんが選ばれました。
やましたさんは、1964年にエスペラント学習を開始して以来、鹿児島を拠点として、自身のサイト「esperas! エスペラントの世界」を主宰し、多彩なエスペラント活動を精力的に展開してきました。インターネットの技術を駆使して、オンライン学習会、ポッドキャストによるエスペラント講座での指導の他、韓国語の知識を活かして韓国の学校でエスペラント授業を行ったり、韓国のエスペランティストとの多年、多方面にわたる交流は、日本では群を抜いています。
日本文学の翻訳活動では、井原西鶴、島崎藤村などの他、「源氏物語」の全訳を目指して、すでに43帖分を翻訳・出版。『さっさとエスペラント』、『ちょこっと上のエスペラント再入門』などの学習書の出版も多く、最近ではそれらの数冊を電子書籍として、Kindleストアでも出版しました。
第2回日韓合同エスペラント大会(2018年)では、韓国語の知識と編集技術を発揮して、立派な大会書を制作しました。
このような多方面にわたるエスペラント活動を評価して、小坂賞委員会は2021年小坂賞の受賞者をやましたとしひろさんに決定いたしました。