エスペラントとユネスコ
Esperanto kaj UNESKO
戦争は人の心の中で生まれるものであるから、人の心の中に平和のとりでを築かなければならない。
(ユネスコ憲章前文より)
ユネスコ(*)とエスペラントは深い関係があります。
ユネスコはエスペラントの国際的な知的交流の分野における達成に留意し、それがユネスコの理想に一致することを認めてきました。また、エスペランチストの多くは、世界人権宣言にかかげる人権の中には、生まれたときからの言語を使う「言語権」があることを主張しつつ、人権宣言の普及につとめています。
ここではエスペラント界におけるユネスコ活動を紹介します。
(*) =国際連合教育科学文化機関:UNESCO、エスペラントでの略称はUNESKO。
1.ユネスコ決議とエスペラント
ユネスコはエスペラントについて2つの決議をしています。
この決議にいたるには世界エスペラント協会を中心とする努力がありました。
2.国際言語年(2008)とエスペラント
国連が2008年を国際言語年と位置づけました。ユネスコはこれの推進役です。
エスペラント界もこれに協賛しています。
詳細はこちらをご覧ください。
3.世界文学の「東西双書」
ユネスコの東西文化交流計画に協賛した企画です。世界の名作を優れたエスペラント訳で提供します。
東西双書 (Serio Oriento-Okcidento)
4.エスペラント界の取り組み
(1)人権宣言
1998年の世界人権宣言50周年にちなみ、日本エスペラント学会(JEI)では次の二つの事業を行いました。
世界人権宣言50周年シンポジウム
世界人権宣言50周年賛同表明のための署名募集
世界人権宣言は次のところで見られます。
世界人権宣言エスペラント版
世界人権宣言日本語版
"La Revuo Orienta"1999年1月号に、世界人権宣言に関する特集を組みました。
その抜粋が次のサイトにあります。
「世界言語権宣言」とは
言語権を本格的に論じたサイトも紹介します。
言語権に関する理論的考察
(2)平和の文化国際年
国連総会は、2000年を平和の文化の国際年と定めました。
1999年4月にノーベル平和賞受賞者により、「平和と非暴力の文化のための2000年宣言」が発表されました。
世界エスペラント協会(UEA)も、ユネスコによる署名集めに協力し、世界中から賛同署名を集め
2000年9月の国連総会に提出しました。
(3)その他
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1999年の第1回CIOFF(*)アジアこどもフェスティバル(和歌山県にて開催)にあたって、
その中の「アジアこども絵画展」の画集の翻訳言語としてエスペラントが採用されました。
また、世界各地のエスペランチストの協力で資料が集まりました。江川治邦氏の尽力によります。
(*) CIOFF=国際民族芸能組織委員会、UEAと同じくユネスコと協議関係にある。
- 1990年の国際識字年にあたって、ユネスコ・アジア文化センター刊行の絵本のエスペラント版 "Divenu do, kion mi faras!" (英語原題 "Guess what I'm doing!" ) を翻訳出版しました。泉幸男訳、リブロテーコ東京発行。
5.ユネスコへのリンク
日本エスペラント学会は、日本ユネスコ協会連盟に賛助団体会員(NGO)として加盟しています。
日本ユネスコ協会連盟
リンク集の関連団体・機関に日本エスペラント学会があります。
(
注: = 日本エスペラント学会のサイト内,
= サイト外)